クマともりとひと
ツキノワグマの全滅を防ぐことを目的に始められた活動が、日本本来の山林の姿を取り戻そうとする運動になった。
戦後直後に国策として行われたスギ・ヒノキノの植林が、広葉樹の林を無くしてしまった。
それは、そこに住む動物達の住処を奪う結果となった。
クマは本来臆病な性格で、人が多く住む里村などを避けて生活しているようだ。
昨今のクマの出没ニュースは、それだけ彼らが住む場所を失った結果だ。
クマのように人に害をあたえるような大きな動物は、ニュースに取り上げられやすいので、大きな話題になるが、小動物もかなり前から住む所を失っているだろう。
そんな日本の森林を、野生動物が暮らせるような森にもどそうと活躍している日本くま森協会が出している本が、「くまともりとひと」です。
その中で印象的な言葉があります。
「大人って、本当に僕ら子供に愛情なんかないんと違うかな。自然も資源もみんな、自分達の代で使い果たして、僕らに何もおいとこうとしてくれへん。」
「今の自然破壊見てたら、僕ら寿命まで生き残らへんてはっきりわかるねん。」
当時の中学生の言葉です。
何のために働いているんでしょうか?
上司に怒られ、取引先に頭を下げ、体を悪こするぐらい深夜まで働く目的は何でしょうか。
高い給与をもらうため?
お金が目的で働いているのでなく、家族の幸せを守る為にお金を稼いでいるはずです。
お金が目的でなく、お金は幸せになる為の道具です。
一番幸せであって欲しい子供達の、未来を奪う行為はしたくない。
動物が生きていけない環境は、人も生きずらい環境です。
自然動物の保護は、子供達に希望のある未来を残すことに繋がると思う。
そんな事を思わせる一冊でした。
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